第六十二回 すこやかに

去る10月11日、HOBBY502さんで開催された「すこやかミーティング」に参加してきました。前日は京商のビンテージミートが三連休の頭の開催ということで、すごく魅力的だったのですが(バーベキューが激ウマですしね)、以前からグラスホッパーの屍レースに興味があったのでこちらの参加を選びました。仕事終わって長野に移動、翌日石川は流石にキツいので。このすこやかミーティング、参加クラスはグラスホッパークラスをはじめ、ランチボックスクラスやフリークラスなど4クラスあるのですが、グラホ一台あればランチボックスクラス以外の全てのクラスに参加できてしまうというお得なイベントでして、私は取り敢えずグラスホッパーⅡ一台持っていきましたが、イベントをより楽しむにはやはり各クラス用に複数車を用意したほうがいいようです。

それで「屍レース」とはなんぞやといいますと、レース中に車が転倒したり他車と絡まったりして走行不能になってしまったら、レースが終わるまで障害物として放置され、なんらかの要因で再び車が動かせるようになれば、レースに復帰できるというレースです。

画像のようにコケたまま放置されます。画像の外では熱い(?)レースが繰り広げられてます。

この「屍レース」のルールをベースに各クラスごとに3種目+パレードランが行われました。私的には全員参加から屍となった車が脱落し、生き残った車が次のヒートに進めるという、サバイバルレースが一番楽しかったです。

今回持っていったウチの子紹介。グラスホッパークラスでは四独禁止、グラホ系に使われているタイヤの装着義務以外は改造自由ですが、派手な改造は施していません。

まずはこれがないと参加ができない、「すこやかチューン」モーター。ノーマルの380とタミヤの380スポーツチューンの中間くらいのパワーだそうです。今回初めて380モーターを使ったので、パワー的にどんなものなのかはわかりませんが、穏やかかつ、気持ちのいいパワーフィールでした。ダンパーはCVAダンパーショートにRC ARTのソフトスプリングの組み合わせ。2本付けていたのですが、ちょっと硬くてリアが跳ねるので、現地で1本外しました。

リアのローリングリジットをキャンセルしているため、ダンパーが片側1本でも成り立っています。やり方は人によって様々だと思いますが、私はランナーから切り出したものを溝に嵌めてキャンセルしています。昔再販ホーネットを買ったときに作ってずっと使ってますが、折れたり外れたりといったトラブルは一切ないです。

ステアリング。なんとなくで強化アップライトを付けています。とくに意味はありません。ノーマルのロッドエンドは一回外れると癖になるので使っていません。ピロボールは昔買ったJRのヘリ用のパーツです。これ、座が付いてて便利なんですが、JRが倒産してしまったので(ブランド自体は他所に引き継がれて存続しているようですが)手に入らないんですよね。ロッドエンドは京商のこれまたヘリ用のパーツです。京商がヘリから撤退してしまったらしいので、こっちも絶版だと思います。旧車のリンケージでとても使える組み合わせだったので、手に入らないのは非常に残念。

ボディは再販ではなく、当時もの。車自体は再販ですが、ボディは壊れないのでずっとこれを使ってます。あちこちハゲてきたのでそろそろ塗装し直そうかな。

他の車との混走では正直しんどいグラホ系ですが、ワンメイクだと本当に楽しいですね。すこやかミーティング、来年もあれば是非とも参加したいです。できれば「バッタカップ」のようなイベントの開催もお願いしたいです。

第六十一回 遠い日の思い出とか

ちょっと前の話になりますが、タミヤよりファルコンの復刻がアナウンスされました。待ち望んでいた人も多いんじゃないでしょうか。私もそのひとりで、早速予約しました。発売日が楽しみです。ただ、ノバフォックスあたりと比べたらだいぶ割高感があるのが残念。

私が子供の頃に初めて手にしたホビーラジコンがファルコンでした。思えば、お店に行ってラジコンフルセット買ったのって後にも先にもあの時だけだったなあ。高額なおもちゃを買ってもらったことがほぼほぼ無かったし(せいぜいSG-1000Ⅱやファミコンくらい)、初めてのホビーラジコンだったのでワクワクしながら、お店の人に欲しいものを伝えてた記憶があります。ちなみにいっしょに買ったのはフタバのマグナムジュニア、タミヤの1200mAhバッテリー、京商のAC急速充電器、ボールベアリング一式でした。そんなファルコンですが、540モーター+ニッカド+機械式スピコンではたいして速くもないうえに、近くにサーキットがなく広場で走らせているだけだったので飽きるのも早かった。あちこち穴あけたりカットしたりして、ボロボロの状態で放置していました。

オッサンになってから、同じく子供の頃に買ってボロボロにしてしまったターボオプティマのレストアからラジコンの旧車の世界に入り、十数年前にファルコンをもう一度走らせたくなってレストアしました。使っているパーツの殆んどはレストア用に買った激安ドナーカーから移植したものです。完成後に一度サーキットで軽く走らせました。現在はメカやモーターを外して隠居状態です。破損が怖いので、走らせるにしてもパーキングロットですね。

 

ここからは主な補修箇所です。

フロントサスのスクリューシャフトネジ込み部。経年劣化でクラックが入るのが、あの当時のタミヤのバギー共通の問題点。プラリペアで補修してます。再販ファルコン用にEリングで固定するシャフトを用意しておこう。因みにリアサスにはクラックは入ってませんでした。

ボディもボロボロでした。割れている部分の裏側に薄手のポリカ板をアクリサンデーで接着して補強し、塗装は表側からしています。リアウイングの基部は補修が出来ないほど酷かったのでカットしました。

替わりに付けたウイング。受信機用の電池BOXを固定するトレーの取り付け穴を利用してジャンクのウイングポストを取り付けてます。ウイングはタミヤのツーリング用を幅を詰めて使用してます。ステーはピアノ線で自作してます。主な補修箇所はこんなところです。肉厚の薄い穴周りとかにクラックが発生してたりしますが、こればかりはどうにもなりませんね。アマゾンなんかで売ってるABSの溶接棒でうまく補修できたりするんでしょうか。いずれ試してみたいですね。

なんかタミヤのホームページみると、再販ファルコンのドライブシャフトはユニバーサルになるみたいですね。オリジナルは金属ピンが挿入された樹脂製のシャフトです。充分な強度があります。子供の頃遊んでて1回抜けたことがあったかなあ。あとドライブシャフトが水平位置になるくらいサスが動くとドライブシャフトがつっかえ棒状態になるので、ユニバーサルシャフト化はそういったことへの対策だったりするのかも知れないですね。個人的には再販もこれで全然よかったです。

オリジナルを再現したものではないですが、こういうのもアリではないかと。キット作って遊んだ記憶はずっと私の中にあるので拘りはなかったですね。

だいぶタミヤの未再販のバギーが減ってきましたね。私的にはバギーではないですが、ポルシェ959なんか再販して欲しいですね。ボディの射出成型機が壊れて生産できないらしいですが、タミヤが本気を出したらきっとなんとかなるんじゃないかと思ってます。あと、ちゃんとしたホリデーバギーね。流石にこれは無理かなあ。どうでしょう、タミヤさん?

 

第六十回 マルシン M586 4inch

今回は予約してた"アレ"が入ってきたのでレビューします。マルシン M586。対象年齢18歳以上のガスリボルバーです。M586はあぶない刑事の鷹山刑事の使用する銃として有名ですね。

このエアガン、バリエーションが多いのですが、今回選んだのはスタンダードなマットブラックABSのラバー調樹脂グリップ仕様。私はベビーウエイト教の信者ではないですし、軽いほうが遊び安いので、これで充分。

表面はブラスト加工によるマット仕上げ。左側面は綺麗に処理されてますが、シリンダーと右側面に荒が目立ちます。箱開けて見えない側の右側面が処理荒いって確信犯でしょ。あと、どうしても隠しきれないプラスチック感があります。この程度のド下手くそな表面処理なら塗装による仕上げのほうが余程有り難かった。見た目に拘るなら上位グレードを買えということか(いや駄目でしょ、ちゃんと仕事して下さいよ)。ハンマーのコックやトリガープルなどは旧モデルに比べて軽くなったような感じがします。ラバー調の樹脂グリップは感触がラバーっぽくていいです。握り心地もいいです。

ここからは私が子供の頃に買った旧モデルとの比較。ちなみにこの旧モデルは壊れていて撃つことができません。カートリッジが変わったり、固定ですがホップが付いたりといった改修がなされてますが、バレルと一体のフレームや分割が嘘っぱちのサイドプレートなどウン十年前の製品と基本的に変わってません(細かい部分に違いが見られますが、金型自体は使いまわしでしょう)。旧モデルの表面は特に加工とかはされてなく、テカテカです。

前後サイト(画像は現行モデル)。レッドランプは別パーツ。リアサイトは上下左右調整可。この辺も共通。フロントサイトの後ろにパーティングラインとゲート跡がガッツリ出てるのが残念。旧モデルにはパーティングラインはありません。後述するマズルのガッカリ部品をネジ込み式に変更したことによる金型修正の影響ですかね。

前後サイトを合わせてみる。画像ではこんな感じですが、目視だとリアがルーズな感じはなく、合わせやすいです。

刻印。現行モデル(上)はS&W社の公認ということらしいですが、旧モデル(下)はそうではないのか、マルシンの文字が入ってます。サイドプレートの筋彫りがなんともおもちゃくさい。

旧モデルには実銃には存在しないマニュアルセーフティがあります。

現行モデル(上)にはちゃんとシリンダーストップがついてますが、旧モデル(下)にはありません。

ガッカリなマズル周り。バレルとフレームが一体なため、先端が分割されてます。旧モデル(下)は一体の部品を挿入して下からイモネジで固定するスタイル。一方、現行モデル(上)は上下2分割になっていて、下の部品を挿入してから上の部品をネジ込んで固定するようになっています。現行モデルは実銃に寄せた形状になってます。

シリンダーをスイングアウトして、エジェクターロッドを動かしてみる。シリンダー周りは新旧では全くの別物です。旧モデル(下)のほうがエジェクターロッドの動作はスムーズでストロークも長いです。シリンダーの出し入れは現行モデルのほうが軽く行えます。

カートリッジの比較。左から旧カートリッジ(経年劣化によりリムが欠けてボロボロです)、現行のXカートリッジ。Xカートリッジは旧カートリッジよりも細身です。真鍮製で樹脂製の旧カートよりズッシリとした重量感があります。XカートリッジはBB弾を前から、旧カートリッジは後ろからそれぞれ装填します。パッキンの精度は新旧では雲泥の差で技術の進歩を感じさせます。

試射してみます。まずはショートレンジで動作確認。ちゃんと弾が出てまっすぐ飛ぶことに感動しましたw   旧モデルはまともに弾が出ないですからねえ。全然飛ばないですし。Xカートリッジ、いいですね。

続いて5m試射。マルイ0.2gを使用して18発撃ってます。下方に集まってますが、弾道がタレてる訳ではなく、私の狙いが良くないだけです。操作感は良好で撃ってて楽しいです。

最後に個人的な感想など。Xカートリッジのおかげで射撃の性能は旧モデルと比べて格段に向上しています。とはいえ、およそ40年前からほぼほぼ変わってない外観が非常に残念。正直価格と釣り合っていない感じがします。私が選んだスタンダードなモデルでもまともに買ったら税込みで3万越えますからね。新規金型で実銃準拠の分割にして、もっと綺麗な表面処理だったら納得の価格だったと思います。普通に撃って遊べるとはいえ、M586に思い入れとかない人にはちょっと勧めづらいですね、残念ながら。購入の際の判断材料にでもしてもらえたら幸いです。

第五十九回 タニオ・コバ VP-70M 後編

タニオ・コバ  VP-70M  レビューの後編です。前回記載するの忘れましたが、このエアガンは対象年齢18歳以上のガスブローバックのエアガンです。いつも書いてるんでね。

 

スライドを目一杯引く。バレルは固定でショートリコイルしたりはしません。実銃も同様です。あとスライドストップがありませんので、全弾撃ち尽くしてもホールドオープンしません。

トリガーの上にあるテイクダウンキャッチを下げると通常分解できます。

ホップ調整用のイモネジ。ホップを調整するにはスライドを外す必要があります。イモネジの下には小さなバネが入っているので、さらに分解をする際は無くさないよう注意。

このエアガンのあるあるらしいですね、ピストンの劣化による破損。私のも例外ではありませんでした。指で押しただけでボロっと欠けてしまいました。

純正の代替品へ交換。耐久性が上がっているとのこと。非常に有難い。

分解ついでにツイストバレルへ換装。ネジ4本とピン1本外せばバレル周りは分解できます。

VP-70M最大の特徴であるストック。本体に取り付けると3点バーストが可能なマシンピストルに変身します。外しているときはホルスターとしても使用できます。

セミオートと3点バーストを切り替えるセレクター。着脱の際にはセミオート側に入れておく必要があります。

ストックを取り付ける。かなり硬く、着脱には気を使います。マニア心を擽るデザイン。

収納。

ストックに取り付けてベルトを通すためのプレート。

その他付属品。ホップ調整用の六角レンチと、装弾する際にフォロアを押し込むために使用するロッド。

ショートレンジで動作確認。ピストン交換前は一発撃ったらその後はガスが噴き出して撃てなくなってしまったのですが、ピストン交換後は快調に撃てるようになりました。ブローバックは昨今のガスブロに比べたらモッサリ感があります。実銃はショートリコイルをなくした代わりに、スライドを重くすることで動作を遅くし、ガス圧が下がるまでの調整をしてるらしいので、ある意味モッサリ感はリアル寄りなのかも知れない。3点バーストは空撃ちのみの確認。スライドが引きっきりの状態で止まったりして、ちょっと動作が安定しない。まあ、まともに弾が出ないジェリコやら8mmの十四年式よりはちゃんと撃てるだけ全然いいんだけどね。(十四年式はそのうち気が向いたら6mmのガスブロとの比較をやろうと思います。)

いつもガスガンでやっている廊下での5m試射は汗だくになるので割愛。その代わりに、TNバレルらしきカスタムバレルとツイストバレルとの初速の比較をやってみました。使用したBB弾はマルイの0.2gで、5発ずつ撃ってます。

まずはカスタムバレル。

72.9 (m/s)

68.3

69.2

72.7

72.1

つづいてツイストバレル。

70.0(m/s)

69.6

69.3

69.5

70.1

という数値になりました。ツイストに比べてカスタムのほうが初速の最大値は上がるようですが、バラつきが大きいようです。一方ツイストはバラつきが少ないです。カスタムは内径がタイトで弾の外径のバラつきが初速のバラつきに繋がっていると思われます。ツイストのほうはライフリングがある分、接触抵抗は低いでしょうし、ライフリングからは一定量の空気が逃げるので、初速は低いけどバラつきが少ないという結果になったのではないかと思われます。せいぜい初速がちょっと変わるくらいだろうと思ってたのですが、なかなか興味深い結果となりました。

以上タニオ・コバ VP-70Mのレビューでした。流石に古さは感じるものの、メーカーの熱が伝わってくるエアガンだと思います。これからもずっと私の手元に有り続けることでしょう。

それにしてもアレは本当に9月に入ってくるのだろうか。そして今注目のアレも欲しいなあ。何ロット目に手に入るかなあ。

第五十八回 タニオ・コバ VP-70M 前編

予約してた8月再販のブツが9月に延期になったと、お店から連絡が来まして、それのレビューをするつもりだったのですが出来なくなったので予定を変更。

今回はタニオ・コバ  VP-70Mをレビュー。ずっと手放せない、数少ないお気に入りのうちの一丁。

トリガー周りがユニークで目を引きます。凹凸が少なくシンプルなラインのグリップは横幅がスリムで握り心地はいいです。実銃はポリマーフレームなので、質感なんかは割りと実銃に近いんじゃないでしょうか。フレーム、スライドともにパーティングラインがちょっと目立ちます。

VP-70をネットで検索すると「レオン」と出てくる。ジャン・レノ、VP-70なんか撃ってたっけ?と思ったら、バイオハザードのキャラクターのことらしい。紛らわしいわw  話が剃れました、レビューを続けましょう。

ユニークな形状のトリガーはストロークが長め。

セーフティボタン。画像の位置で射撃可、押し込むとセーフティがかかります。

エジェクションポート周り。

凹型の一風変わった思想のフロントサイト。スライドと一体成型です。

リアサイトもスライドと一体成型。

合わせてみる。リアサイトが横に広くかなりルーズ。フロントサイトの"溝"との隙間にホワイトが入る。

マズル周り。TNバレルらしきバレルに換装されてますが、換装した記憶がない(大丈夫かw)。

本来はツイストバレルが付いています。

ツイストバレルの特徴である、ライフリング。MGCのサイクロンバレルよりも溝が浅い感じがします。

マガジンの装弾数は27発。なかなかの重量感です。

1回では語り尽くせないVP-70。今回はここまで。後編へ続く。